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子宮筋腫に関するご相談

どんな病気ですか?

子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍(こぶ)で、30-50代の女性の3人に1人は持っているといわれています。婦人科の病気で最もポピュラーなものの一つです。皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。子宮筋腫ができる原因ははっきり分かっていませんが、可能性のひとつとして排卵回数の増加(少子化、晩婚化)が挙げられます。女性ホルモン(エストロゲン)の影響で大きくなりますので、閉経までは増大する可能性があります。
子宮筋腫は、できる場所、大きさ、数で症状が違います。小さなものでも子宮の内側に発育すると月経血量が増加し貧血になります。大きくても子宮の外側に発育すると症状が無い場合もあります。当クリニックでもこの一年で沢山の子宮筋腫を診断いたしました。がん検診を希望されて受診された方、貧血で内科から紹介された方、過多月経の方、不妊症の方などに見つかりました。
しかし、手術の必要な方は一割未満と少なく、ほとんどが経過観察で問題ないケースでした。ただ、筋腫と診断されても非常に稀ですが悪性腫瘍(子宮肉腫)が隠れている場合もあり、定期的な検診は必要です。
子宮筋腫はできる場所で、・子宮の外側にできたものを漿膜下筋腫、・子宮の筋肉の中にできたものを筋層内筋腫、・子宮の内側にできたものを粘膜下筋腫と呼びます。また、沢山の筋腫が子宮のいたるところできるものを多発性子宮筋腫と呼びます

どんな症状がでますか?

次のような症状を認めた場合は子宮筋腫を疑います。
●年々月経量が多くなり、レバー様の塊も認める
●月経痛がひどく、腰痛を認める
●貧血症状(動悸、めまい、疲労感)があり、顔色が悪い
●尿の回数が多い、便秘がち
●下腹部に硬いものが触れる
●なかなか妊娠しない

どんな治療法ですか?

子宮筋腫の大きさ、症状、年齢を考慮して治療法を選択します。
治療法には、薬物療法と手術療法があります。

●薬物療法:症状の軽減を図ります

1.鎮痛剤 2.止血剤 3.ホルモン剤
手術療法:手術方法には・腹式、・膣式、・腹腔鏡があり、術式には・子宮全摘術、・筋腫 核出術があります。それぞれ、患者さんの症状や年齢、筋腫の大きさ、筋腫の部位、挙児希望の 有無、お産経験の有無などで手術法、術式を選択します。

どんな検査をするのですか?

正常の子宮は鶏卵大(8cm)で、お腹から触れることは出来ません。しかし、子宮筋腫で子宮が手拳大以上になるとお腹からでも硬く触れるようになります。通常の診察(内診、触診)では診断に限界がありますが、経膣超音波断層法を使うと5mm大の筋腫も診断できます。MRI検査ではさらに詳しく診断できます。悪性を疑う場合は腫瘍マーカーも調べます。

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